みちくさの技法

大人として身につけるべき「みちくさ」「かいぐい」「うたたね」のうちの「みちくさ」について、私の小さな事例をご紹介して参ります。

「一枚の切符から昭和のあの頃へ」展に行ってきました

横浜都市発展記念館にて、2019年7月13日から9月23日まで開催されていた企画展です。

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記念乗車券から昭和を回顧する、という感じですね。最近では「切符」を知らない若い子などもちらほら現れつつあって。ノスタルジーだけじゃ未来は見えてこないとはいえ、たまには過去を振り返りつつお茶すするのもよいではありませんか。

入るとすぐにこんな気になる企画の案内が。

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硬券でしおりを作ろう!」はとても簡単で、何も印刷されていないD型の硬券に、ハンコで印刷して、日付を入れるものです。ちょっと曲がったけど無事終了。

問題は、「日本一周ジャンボすごろく」なのです。

参加するとね、コースが選べます。6コース。なんとそれぞれに、

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地紋色の違う常備券が……。

Facebookなどで見聞きしたところによれば、6種類ゲットにチャレンジしたツワモノも……いや、結局は2種類で退散したとか色々です。

まあ、ともあれ、一回はチャレンジしましょう!!

幸いなことになのか、不幸なことになのか、参加者は私だけです。もっと子供たちで賑わってるのかなと思ったので拍子抜けではありますが……、よし、まるっこいサイコロを、えい!

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この左手に写ってるどーんとした丸っこいのがサイコロです。サッカーボールみたい。そりゃあ、ころころころころ転がりますわ。なかなか止まらない。

そして、地面にはられた大きな日本地図の上のコマをせっせと動かすのです。ボランティアのおじさまおばさまに応援されながら!

最後はピッタリの数じゃないとゴールできないという鬼畜仕様でしたが、なんとか終わることができました。汗かいた。とてもじゃないけど、これをあと5周とか無理。もう一周でさえも無理。

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と、いうことで、Aコースだけゲットいたしました。

 

展示の内容はとてもすばらしいものでした。いわゆる普通の硬券乗車券などはほとんどなく、およそ記念乗車券ばかりでした。

記念乗車券って一時期あまりにも乱発されて鉄道マニアが追いかけきれなくなった時期もありました。やたら大きかったり、材質が違うものを出したり、凝ってるのはおもしろいけれど、収納ということを考えたらちょっぴり迷惑なものも。

なので、近年もそうかもしれませんが、正統な研究材料からは少し漏れてしまっている印象があります。や、だって実際追いかけきるのは無理ですし。

ここに飾られた記念乗車券は、活版印刷時代の味わい深いものが大半で、横浜の歴史をなぞります。私が持っているものもいくつか飾られているのは鼻が高い(協力したわけでもないのに)。

図録にほぼすべてが収録されているというので、迷わず買います。

 

私も切符収集をそこそこ長らく続けてきましたので、量は積み重なっています。しかしこんなふうにきちんと整理して初めて意味を持つのだなあなんてことを考えました。

ぜひまたこうした素晴らしい企画を。