みちくさの技法

大人として身につけるべき「みちくさ」「かいぐい」「うたたね」のうちの「みちくさ」について、私の小さな事例をご紹介して参ります。

隙間の記念モノ

上野動物園ジャイアントパンダ「シャンシャン」一般公開おめでとうございます!

 

……というのは、あんまり私が言うような話じゃないのですが、これには裏があります。

めずらしいことで、なおかつ喜ぶべきことが起きたとき、「記念モノ」が発行されます。記念切手とか、記念入場券とか。記念貨幣なんてのもありますね。

シャンシャンの場合には、既に発表されているものとして、京成電鉄の記念乗車券が発売されるようですね。

が、それに付随して。

http://www.keisei.co.jp/information/files/info/20171218_170527530971.pdf

京成上野駅駐車場記念プリペイドカード発売という文字が。

プリペイドカード。テレホンカードとかオレンジカードとか流行りましたね。今でも残っているものとしては、図書カードとかクオカードとか一部ガソリンスタンドのカードとか。割と自由にデザインできることからか、今までに膨大な量のカードが発行されてきました。テレホンカードなどの有名所は収集家も多く、カタログ的なものも充実しているんだろうと思います(詳しく無いのですが)。

しかし、こういう、ある特定の場所でしか使用できないプリペイドカードのしかも記念モノとなれば、この先、時代の隙間に落ちてしまうのではないか、と心配してしまうのです。せめて好事家がこういうものがあった、とどこかに記録しておくことが求められているのではないか、なんて大げさに考えてしまうのです。買ってみてもいいんだけど、使いようがあるかなあ……(収集家なら未使用!って? おかねもちじゃないから無理だよ!)。

 

先日たまたま発見しました、羽村市動物園の記念入園券なんかもそういうたぐいかもしれません。へー動物園にも記念券が!

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通常は券売機で食券みたいな味気無さ過ぎる券を買い、入口までの数秒しか手元に残らないシステムですが、これならば手元にも残りますし、2017年に行ったんだ……と記憶にも残ります。公式サイトではあまり発売の状況がつかめなかったんですが、ニュース記事の過去ログなどを見ると、羊や猿の券もあったようなので、それなりに毎年出てるのかも。もっと宣伝したらいいのに。

 

そういえば、記念切手は有名ですが、記念印紙が発行されたこともあります。過去に2例だけ、

1973年2月発行の「印紙制度施行百年記念」の収入印紙と、

1986年1月発行の「不動産登記制度100年記念」の登記印紙

が、ありました。

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こういう地味な記念モノ、おもしろいですよね。でも、情報が入りにくいので、事前に知ることはなかなか難しいですし、知ってもそれを万難を排して買いに行くようなものか、というと、……そうもならなかったりします。それでも、やっぱり気になりますので、こうしてちょいちょいとつまみ上げては、辺境のブログに刻んでおくのです。