タイトルの通りです。2021年12月25日から阿佐海岸鉄道を走り始めた、DMV。でゅあるもーどびーくる。レールの上も道路も走れる車両です。
私が訪れたのは、開業から3日後の27日。年末の遠征中で、徳島県までは行くことは予定していましたが、正直DMVは無理だろうなあと思って予定から外していました。だって、開業間もないわけで……。でも、もしかして、と思って前夜に「発車オーライネット」で検索してみましたら……あれ、取れる? しかも往復? ならば! と時間を決めてさっくりと予約を取ってしまいました。
その日は徳島市のホテルにいましたので、11時過ぎまでに阿波海南に到着できればよいやとのんびりスタート。阿波赤石駅の委託乗車券などを買っていたらあっという間でしたけれど。
ところで、DMV。車で出かけて行って乗れるだろうか? とご心配の向きもおられましょう。私もそうでしたが、阿波海南文化村、道の駅宍喰温泉ともに駐車場がありますし、途中駅にも車を置くスペースがあります。オススメは、阿波海南文化村。とても広くて快適なスペースが用意されています。
というわけで、10時半ぐらいには阿波海南文化村に到着しました。博物館などもあるので、見てこようと思いましたら、休業日。……残念。
では、ぶらりと歩きまわりましょう。
推してます。地元がガンガン推しております。
これなんかは、何日か前からカウントダウンしていたやつでしょうね。
停留所にある自販機も衣替え。
ここ、阿波海南文化村は、駅ではなくバス停です。
駅名標はこれ、サーフボードかしら。新しさのあるよいデザインです。
さあ、そうこうしているあいだに、DMVがやって来ます。
おっ。緑だー。実はこの前に、赤い子がやって来たのですが、撮りそびれている間に、車庫に引っ込んでしまいました。
最新型のボンネットバスです。ここで見る限りは、どこから見てもバスです。
さて、乗車券は昨日のうちに予約してあります。紙のチケットはありませんので、予約メールを見せたり、座席番号と名前を言うだけでチェック完了です。
車内に乗り込んでも……やっぱりバスです。
定刻になり、発車。走ってもやっぱりバス……しかも、割とよく揺れるローカルバスっぽい感じです。
すぐに阿波海南駅に到着、するするりと駅舎の脇を駆け上がります。ここから乗る方も結構いらっしゃいました。予約が無くても座席に空きがあれば現金で乗車することもできるようです。
そして待望のモードチェンジ。その様子は動画で撮影しましたので、こちらをどうぞ。
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動画では続けて、鉄道モードからバスモードまでもつなげちゃっていますが、ご覧のように、楽しい案内放送が流れます。阿波おどりのお囃子ってところが、わかってる感ありますね。目が世界に向いてる。けど、日本人ぽさ満載の「フィニッシュ」はご愛嬌。車内でふふっという笑いが起きたりもしました。
バス→鉄道のモードチェンジ時に、車両が持ち上がる感じがします。実際前がぐぐっと上がって、鉄輪が下りているわけです。鉄道モードになった後は、運転手さんが降りてぐるっと一周チェックをしていました。
レールに乗っかって走り出すと、先程とは打って変わってスムーズです。すーって走る感じ。でも、レールのつなぎ目では、どってんと大きな音がします。そう、「どってん」なんです。2軸の車両ってめったに無いので、変わった音がするんです。むかしむかしに乗った、南部縦貫鉄道のレールバスみたい。これも聞き所ですね。
海部、宍喰の両駅は従来のホームではなく、DMV用に作った低いホームに発着します。
そして、甲浦もモードインターチェンジを過ぎてからバス停に到着します。なので、厳密には駅は2駅で、阿波海南と甲浦は信号所+バス停という感じでしょうか。
甲浦でぐるーりと半円を描きながら急坂を降りて停留所に到着、その後狭隘区間を走り、国道に出ます。そして、海の駅東洋町、道の駅宍喰温泉でゴールです。
土日祝日には、ここより先、室戸方面へ運行される便もあるようですが、ここで折り返し。
ここで7分ほどで折り返す便を予約してしまったので、おトイレだけ行って、まだすぐさっきの車両に乗り込みます。しかし、私、5Aを取ったのですが、ここは、後輪の真上なのでした……。
なんとかその状況が伝わる写真撮れないか試しましたが、無理でした。てへ。これ、足が体育座りみたいに膝を抱えるぐらいになっております。身体の大きい方はここはおやめになったほうがよろしいかと存じます。
そして、同じルートを戻り、阿波海南文化村に戻りました。楽しかったー! すばらしきアトラクション。わざわざ乗りに行く価値がある乗り物だと思いました。
さあ、では、車に戻って各駅撮影したりしよう。
こんなふうに撮影スポットも用意されています。外からモードチェンジの様子を見ることができます。
これ、右手の終端がJRの線路で、先に見えているのが阿佐海岸鉄道です。切って左手のモードインターチェンジからつないだわけですね(私個人的にはここから海部駅までが、阿佐海岸鉄道としては初乗りになります)。
海部駅では以前乗車券の委託販売がありましたが、終了して無人駅となっています。
以前走っていた車両が展示(なのかな)されていました。
新しく設置されたホームは1両分しかありませんので、北海道の仮乗降場みたいでもえるものがございます(極端な発想)。
鉄道区間の駅名標は、バス停サーフボードを横にしたような形をしています。文字が浮き上がって見えるのは、そういう文字加工がされているからです(影が描かれてる)。
写真撮ってたら、先程私が乗った車両が折り返して、やってきました。鉄道モードを外から見るの初めてです。立派な高架をコンパクトな車両が走るの、なんとも可愛くて良いです。
続いて宍喰駅へ。ここも海部駅と同様に新ホームです。駅舎の写真は、どうも撮り忘れたみたい。前に撮ってるからと油断しました。
宍喰には駅員さんもいらっしゃいますし、臨時のグッズ売り場も出ていました。
乗車券は発売していませんが、硬券の入場券は大小あります。以前と同じですが。
鉄印をいただくには、当日乗車した際のメールが必要です。確認されます。
運行開始記念スタンプもあります。これ以外に以前からあった伊勢海老駅長などのスタンプも一揃いあります。たくさんあるので、時間と紙に余裕をもってどうぞ。
甲浦駅も以前は乗車券の委託販売がありました。現在、小さな売店は営業中ですが、乗車券類はありません。全便ネット予約制なので売りようがないのよね。以前のデザインの駅名標キーホルダーなども売っていましたよ。
甲浦は厳密には駅ではなく、こちらのバス停がメイン。
国道に飛び出して、海の駅東洋町。スタンプとか無いかなと店内見て回りましたが、DMVのおもちゃとかしかなかったです。
そしてラスト再度道の駅宍喰温泉へ。館内には、こんなジオラマもあります。
よく出来てるので必見。
道の駅ですのでスタンプはありますが、道の駅のスタンプです。道の駅カードを買おうと思ったら観光協会があいてなくて買えなかったよ……。
というわけで、たっぷり楽しみました。この区間より先に土日祝日の運行がありますが、駅名標は特段新しくなっていないようでした。のぼりとか横断幕は随所にあります。
日常的に利用するには、ネット予約が必要だったりで少々乗りにくくなったのは確かです。そんなことは百も承知で、舵を切ったと認識しています。
とてもおもしろいです。おもしろいので、わざわざ乗りに行くと良いです。
できましたら、末永く。新車両なんかも見てみたいし、次の一手も気になります。