みちくさの技法

大人として身につけるべき「みちくさ」「かいぐい」「うたたね」のうちの「みちくさ」について、私の小さな事例をご紹介して参ります。

「小型印」の奥深き(数多き)世界

郵便局にて押印してもらえる、絵入りの消印は、風景印が有名ですが、それだけではありません。「小型印」「特印」「絵入りハト印」などの種類があります。それぞれに押印時期や内容に違いがありますが、特印や絵入りハト印は主に切手の発売と連動しています。

かたや「小型印」は、小さなイベントでも作成することができるようで、ちょっとした切手展などでもよく見かけます。

 

日本郵便の公式サイトの小型印ページを見てみましょう。

小型印 - 日本郵便

期間と場所、そして印影などが記されています。期間は短くて1日。長いものもありますが、概ね数日程度です。その期間内にそこでしか押印できない消印が小型印なのです。

もちろん郵頼も可能ですが、かなりコマメにチェックしていないと見落とすものも出てきますし、事後の情報しか無いものも時々見かけます。

 

昨年2017年度にどれだけ小型印があったかと、ざっくり数えますと、245件ありました。局名違いなども含めると、もっと多いのかな。

もし全部集めようとしたら、ほぼ毎日郵頼するような忙しさになるかと思います。

……ちょっと無理ですよね。

 

そもそも小型印の始まりは1934(昭和9)年。特印の弟分みたいな感じでスタートしたようです。

戦前の小型印と、戦後すぐの小型印は、本にまとめられています。

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それぞれ5~7年分の小型印が収められた本です。当時の世相も映すので、非常に資料価値が高いものとなっています。

このペースで本にして出版するとなると、15冊ぐらいが必要になります。……正直現実的じゃないですね。

 

全部を集めることは想定されていないようです。となると、テーマに沿って収集するか、実際に足を運んだときに押印してもらうか、ぐらいになるのかなと思います。

私の場合は、スタンプショウなどの切手展などに出向いたときに押してもらうことがほとんどで、スカイツリーに遊びに行くときなどに、あ、郵政博物館で今日は何か押印サービスやってないかなーって思って行くような感じ。切手の博物館も同様です。

2020年の東京オリンピックは、私、いろいろ問題あって困ったものだなと思っていますが、郵便関連と記念メダル関連では楽しみにしています。小型印も、おそらく競技場ごとにたくさん出るでしょう。楽しく集められるように無事開催されるとよいな……。